すっかりブログに上げ忘れ、2ヶ月下書きしたままになっていた記事を見つけました汗。
そんな訳ですので、4月22日に下書きしたこの記事、中途半端ではありますが、上げる事にします。
さて、前回は除草剤ラウンドアップの話をしました。この農薬と農薬に耐性を持たせた遺伝子組み換えのタネはセットで売られます。さらに、食物の源であるタネと技術を依存させるということで、その国を手中に治める訳です。アメリカはこの技術を世界の覇権争いの戦略の中心に置いたということをざっくりお話ししました。企業の利益拡大戦略とアメリカの世界戦略が相まって、食物のこの一連の話は戦争や紛争とは切っても切れない関係にあります。いうことを聞かない国々へ、なんやかんやと難癖をつけては武力攻撃を仕掛け、アメリカ側に組みする政権に交代させ、自らめちゃくちゃにした他国の農業環境を、善意による支援だと言っては農薬と遺伝子組み換えのタネでその国を汚染し食料を依存させていく、そうやって他国を自分の意のままにしていく。遺伝子組み換え技術や農薬を売る企業は利益増大。
今回のロシアとウクライナの戦争を受けて、第三者のふりをしたアメリカを筆頭に、欧州も日本もロシアに対して経済制裁を与えています。私は今までなんの違和感も持たなかったのですが、今回のことを受けて調べてみると、経済制裁には戦争を早期停戦させる効果はなく、逆に戦争を長引かせる効果があるそうです。では何故各国揃って経済制を行い、様々な戦争や紛争が世界中に起こっている中でロシアとウクライナに焦点を当て、その報道ばかりがあらゆるメディアをジャックし、ロシア憎し・ロシア悪、制裁しろ!プーチン倒せ!と煽るのか?私には違和感だらけです。
ロシアは小麦の世界最大の輸出国でありウクライナも小麦輸出国。両国ともに農業大国です。そして肥料の輸出国でもある。そんな国の輸出が止まれば穀物の国際価格は高騰する。世界全体が影響を受けるが、より経済力のない国の人々が皺寄せで苦しむことになる。
今回注目して欲しいのは、世界的な穀物メジャーとそこに群がる投機家の動き。小麦・大豆・トウモロコシなどの穀物を世界中で買付け保管などの業務を一手に請け負う欧米に本社を置く多国籍企業の上位5位までの企業は、世界の穀物取引の約8割を支配しています。穀物市場に多大な影響力を持っている訳です。さらに、1位の米カーギル,2位米アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドの経営規模は群を抜いていて、カーギルは世界の穀物市場の4割を握り、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドは150カ国で事業を展開する企業です。
食物の相場は、皆さんご存知のとうり、天候や収穫状況に大きく左右されます。カーギルは自前の人工衛星で世界中の生産地の状況をチェック、高い情報収集能力で価格変動の大きな穀物市場において、支配的な位置にあります。需給や価格変動そのものをさえ操れる。2008年、穀物価格の暴騰により世界で2億人が飢餓に直面したことがありました。この時、カーギルは約2倍、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドは前年比8倍の利益を上げた訳です。この時カーギルは価格操作による独占禁止法違反で捜査を受けました。そして、当時穀物価格を異常に高騰させたのは、投機家達で、株を買う感覚で穀物を買い占め、相場を暴騰させ小麦・トウモロコシなど過去最高値に達しました。当時海外メディアに、「価格が上昇するほど投機資本やアグリビジネスの利益は増え、さらなる大儲けを狙う人々が投機を起こす。」や、「彼らの利益は1日2ドル以下で暮らす28億人の命と引き換えだ。」と指摘されています。
さて、中途半端ではありますが、長くなったのでこの先はまた次回4で。
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